はるばる、ボストン美術館より、北斎が帰って来ておりました。最終日に上野に観に行ってまいりました。
こんな構図、こんな色彩、極限のモダニズム。本当にこんなセンスの持ち主が天保の時代に
誕生していてくれたのですね。それも九十年も。
展示の終わりに北斎の次女が描いた、晩年の北斎の日常の姿がちょっと、可愛いものでした。
ほぼ、一日中、十一月から四月まで、炬燵の中から、首だけ出して、絵を描いている北斎の
姿、夜もその炬燵の中で寝ていたの注釈つき。そのしぐさの可愛い事。
天才とのギャップが新鮮でますます、ファンになります。
ボストン美術館のコレクションだけで実に五万点なそうな。充実の人生はのちの人々にも
大きな喜びをもたらせてくれて、いるのです。
これから、充実の人生を重ねるお若い方からのプレゼント。手まりのような、日本色の菊が
美しいひとかごです。